Letter 細胞:細胞周期間期におけるセパレースがかかわるコヒーシンの分解はDNA損傷修復に必要である 2004年8月26日 Nature 430, 7003 doi: 10.1038/nature02803 姉妹染色分体は、コヒーシンによってつなぎとめられている。分裂期後期でセパレースは、その阻害性の結合因子セキュリンが分解されることで活性化される。その結果セパレースがコヒーシンを分解することで姉妹染色分体の分離が可能となる。分裂酵母のセキュリン(Cut2)は、分解シグナル(destruction box)とセパレース(Cut1)相互作用部位を、それぞれアミノ末端とカルボキシ末端に有する。本論文では、セキュリンが、セパレースの安定化のほかに、紫外線、X線、γ線の照射によって損傷したDNAの適切な修復にも不可欠なことを報告する。セキュリンの変異株cut2EA2では、紫外線照射によるDNA損傷部の修復に異常があるが、DNA損傷チェックポイントは正常に活性化される。二重変異株の解析から、チェックポイントキナーゼ変異株chk1と、ヌクレオチド除去修復変異株rad13は、cut2EA2と相乗的な紫外線感受性を示すが、組換え修復変異株rhp51、およびコヒーシンサブユニット変異株rad21は相乗的でないことがわかった。また紫外線照射時にコヒーシンは、Rad3キナーゼに依存して高度に修飾された。セパレースで分解できない変異型コヒーシン、またはプロテアーゼ活性を失った変異型セパレースを用いた実験から、セキュリン−セパレースによるDNA損傷の修復は、コヒーシンの分解を介して機能することを示す証拠が得られた。セキュリン−セパレース複合体は、間期細胞において染色体から局所的にコヒーシンを除去することで、DNA損傷修復を促進すると考えられる。 Full Text PDF 目次へ戻る