Letter

宇宙:巻き上げられたケルビン・ヘルムホルツ渦を通じた地球磁気圏への太陽風の輸送

Nature 430, 7001 doi: 10.1038/nature02799

太陽風プラズマが地球磁気圏に流入するメカニズムを確立することは、磁気圏空間が磁気嵐やオーロラのような宇宙天気現象の舞台であるため、磁気圏物理学の最も重要な目標の1つである。太陽風プラズマの流入には磁気再結合が支配的な役割を果たしていると一般に考えられており、特に太陽風磁場が南向きで磁気圏境界の低緯度部分において地球磁場と反平行になる期間にはそうである。しかし磁気圏でのプラズマ量は、太陽風磁場が北向きである期間にむしろ増加し、これは再結合が支配的とした場合の予想に反する。本論文では、太陽風磁場が北向きの(低緯度で活発な再結合が見られない)期間には、非線形段階まで成長した磁気圏境界でのケルビン・ヘルムホルツ不安定にともなう太陽風プラズマの流入メカニズムが存在することを示す。この機構は、さまざまな宇宙天気現象の舞台を設定するプラズマ源となり得る。

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