Letter 気候:気候変動シミュレーションの大規模アンサンブルにおけるモデリングに内在する不確定性の数量化 2004年8月12日 Nature 430, 7001 doi: 10.1038/nature02771 包括的な全球気候モデルは、全球、領域の両レベルにおける将来の気候変化を左右するであろう複雑な諸過程を明らかにするための唯一の手段である。政策立案の際には、相対的な質がわからないモデルから予測される、大幅に異なる気候変動が併存するのが普通であり、それはモデリングの過程で大きいにもかかわらず数量化されていない不確定性が存在するためである。我々は、モデルパラメーターの値を変化させて作成した53種の異なるモデルを含むアンサンブルモデルを構築し、それに基づいて、このような不確定性と矛盾しない気候変動の範囲を体系的に決定することを試みた。そして大気中の二酸化炭素濃度倍増に対する気候感度を表現する確率密度関数を推定し、確率5〜95パーセントの事象が2.4〜5.4℃の範囲に分布するという結果を得た。ここで用いた確率密度関数は、専門家からの助言に基づく、異種モデル間の相対的な信頼性に対する客観的評価およびモデルパラメーターの選択、その不確定性の程度によって制約されている。我々のアンサンブルモデルは、単一のシミュレーションにおける複数の応答パターンをスケーリングする従来の手法と比べて、領域気候についてはるかに大きな変動幅を作り出す。 Full Text PDF 目次へ戻る