Letter 材料:アルミナ・希土類酸化物系のバルクガラスと超硬ナノセラミックス 2004年8月12日 Nature 430, 7001 doi: 10.1038/nature02729 Al2O3は従来のシリケートガラス中のネットワーク形成物質とみなされることが多いが、Al2O3のみをバルクガラスとして得ることはできない。今まで、超急冷条件下におかれたほんのわずかな系でのみ連続的に結合した[AlOx]多面体からなるガラスが合成されたものの、超急冷条件下では寸法が数ミリメートルのものしか得られていない。しかし、機械的、化学的、光学的特性の向上を目指して、アルミナ含有量の多いバルクつまりモノリシックなガラスの合成が望まれている。今回我々は、超高アルミナガラスおよびナノスケールのガラスセラミックスを合成する新規プロセスについて報告する。ガラスマイクロビーズの粘性流動焼結によって十分密度の高いネットシェイプのバルク品が得られる。固結ガラスをさらに加熱処理することによって、アルミナと同程度の硬度を持つ完全に結晶化した透明なガラス変換ナノセラミックスが作られた。この方法では、常圧条件下で緻密化と粒成長が同時に起こるため、ナノ結晶セラミックスの焼結合成に際してほとんどの場合必要とされてきた非実用的なほど高い圧力(1 GPaを超える)をかける必要がない。今回報告した技術を拡張して、従来のガラス形成成分を含まない他の酸化物系でガラスやナノセラミックスを形成できる。 Full Text PDF 目次へ戻る