Letter 物性:高温超伝導体YBa2Cu3O6+xにおけるスピン励起の2次元的幾何形態 2004年8月5日 Nature 430, 7000 doi: 10.1038/nature02774 銅酸化物超伝導体の基本的な構成単位はCu4O4という四角形の小板である。これらの材料の大半ではこの小板がわずかにゆがんで長方形格子を形成しており、ある有力な理論では高温(高Tc)超伝導が格子の軸の1つに沿って並ぶ「縞」で発生すると予想している。この理論は、高温超伝導材料YBa2Cu3O6.6での磁気励起が1次元性であることを示す実験によって強力に支持されている。今回我々は、「双晶でない」YBa2Cu3O6+x結晶についての中性子散乱データを報告する。この結晶では、長方形格子の配向が全体積を通じて保たれている。我々は磁気揺らぎの幾何形態が、初期の主張とは異なり2次元的であることを示す。よって、YBa2Cu3O6+xの広範なドーピングレベルにわたって堅固な縞の並びは存在しないようだが、データは液晶性の縞の秩序とはおそらく矛盾しない。このため、縞についての論争が再開された。 Full Text PDF 目次へ戻る