Letter 宇宙:近傍のGRB 980425の類似天体としての低エネルギーγ線バーストGRB 031203 2004年8月5日 Nature 430, 7000 doi: 10.1038/nature02757 近傍(およそ40 Mpc)に超新星1998bwを伴ったγ線バーストGRB 980425は、発見以来6年にわたって、その天文学的性質が熱心に議論されてきた。宇宙論的な距離(赤方偏移 z≈1)でのバーストと比べて、GRB 980425はγ線領域で3桁低い光度である。電波による熱量測定からは、この爆発が10分の1の低いエネルギーであることがわかった。本論文では、赤方偏移 z = 0.105を示す最近のGRB 031203の、電波領域とX線領域における残光の観測について報告する。我々は、GRB 031203も低エネルギー現象であり、その低いγ線光度を考え合わせると、これがGRB 980425の最初の類似天体であると考えられることを示す。この現象が、視線方向とジェット軸とが一致していない方向から観測された、非常に細長く絞られた爆発であるという証拠は何も見つからない。GRB 980425と同じように、GRB031203は本質的に低エネルギーγ線バーストであるように見える。そのような低エネルギーの現象は、かすかな残光をもつ。こうした現象が多数存在することを示すには、なだらかなγ線光度曲線(GRB 980425とGRB 031203の両方に共通である)をもつ、かすかなバーストの集中的な追跡観測が必要と思われる。 Full Text PDF 目次へ戻る