Letter 神経:運動の物理法則の内部モデルを計算するニューロン群 2004年7月29日 Nature 430, 6999 doi: 10.1038/nature02754 自己の運動の知覚や空間の認知の際に重要なステップは、それぞれ単独では物理的世界を正確には表現していない感覚器官から来る複数の運動手がかりを統合する過程である。知覚のあいまいさについて最もよく調べられている例の1つは視覚の情報処理過程で見られ、小さな窓の中で動く質感のない輪郭を追跡する際に運動方向の検出に本来的な不確定性があるために生じるものである。同様な知覚の不確定性は、内耳の耳石器官により感知される直線加速度に伴って実際の動きを判定する場合にも起こる。これらの例のような体内の直線加速度計は、並進運動(たとえば前向きに走るとき)と、重力方向に対して頭の位置を変える(つまり首振り)時などに経験する重力加速度運動に全く同じような応答をする。今回、新しい組み合わせ刺激を用いて、小脳と脳幹の運動知覚ニューロンが、慣性運動検出の問題の解を計算していることを突き止めた。これらのニューロン集団の発火頻度は、運動の物理方程式の内部モデル表現を構築するのに必要な計算を反映している。 Full Text PDF 目次へ戻る