Letter 物性:電場による磁気相の制御 2004年7月29日 Nature 430, 6999 doi: 10.1038/nature02728 情報ストレージにおいてデータのさらなる高密度化が求められているため、磁場以外の手段で磁化を操作する手法の探求が盛んになっている。このことは、磁気電子工学や「スピントロニクス」の最近のブームを見ても明らかであり、これらの分野では磁性半導体における担体効果や巨大磁気抵抗化合物における強相関効果などの現象を素子として用いる可能性が研究されている。磁場によって分極が生じ、電場によって磁化が生じる線形電気磁気効果は、磁気特性と電気特性を結びつけるもう1つの方法となる。最近、複合材料と磁性強誘電体が既知の効果を何桁も上回る電気磁気効果を示し、磁気的あるいは電気的な相転移の引き金となりうることが発見された。今回我々は、外部電場で磁気相を制御できる系を報告する。六方晶HoMnO3の強磁性秩序は、印加電場により電気磁気相互作用を介して可逆的にオンとオフが切り替わる。我々は磁気光学技術を用いてこの過程を追跡し、その微視的起源を中性子線回折およびX線回折により明らかにした。この結果から、電気磁気効果による相制御を示す他の候補材料の基本的必要条件が明らかになった。 Full Text PDF 目次へ戻る