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神経:雄ショウジョウバエの求愛中に行動を協調させるmedian bundleニューロン

Nature 430, 6999 doi: 10.1038/nature02713

動物界を通じて基本的な行動ルーチンの生得的性質を見ると、こういう行動の実行に必要なニューロン基盤は遺伝的に決定されており、その発達もプログラムされているだろうと考えられる。複雑な生得的行動では、個々の要素的行動が正しいタイミングと順序でなされる必要がある。キイロショウジョウバエでは、fruitless(fru)遺伝子の変異を組み合わせた解析によって、Fru転写因子の雄特異的なアイソフォームであるFruMが、生得的な求愛儀式の全ステップを正しく実行するのに必要であることが分かっている。今回、ショウジョウバエ中枢神経系の約60個のニューロンからなる一団でFruMの発現を停止したところ、求愛の性急な開始、定位と腹部叩打の省略、片翅振動と舐尾と交尾試行の同時化を含む、求愛行動の顕著な短縮が見られた。この結果から、野生株ショウジョウバエで求愛儀式を構成する成分行動の開始と順序づけ実行を行っているのが、median bundleニューロンの少数の一団であることがわかった。

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