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進化:謎の多い化石節足動物群のカンブリア紀起源と系統分類上の近縁分類群

Nature 430, 6999 doi: 10.1038/nature02705

Euthycarcinoidea類は非常に謎の多い節足動物群の1つであり、これまでの系統分類上の振り分け先は節足動物の主要なクレードのほぼすべてに渡っている。最近の研究では、甲殻類と最も近縁か、あるいは多足類−六脚類(昆虫類)からなる一群(真節足動物の非常に原始的なもの)、もしくは昆虫類に含まれるか昆虫類の祖先種群だったという見方がされてきた。Euthycarcinoidea類は13種が知られ、出現年代はオルドビス紀後期もしくはシルル紀前期から三畳紀中期までで、すべて淡水性か汽水性の環境に生息していた。今回我々は、アルゼンチンのカンブリア紀末期の海成層から見つかったEuthycarcinoidea類を報告し、この分類群の出現年代がこれまでより5,000万年も古くなることを示す。年代が古く、海成層で見つかったにもかかわらず、このカンブリア紀産の種では淡水への移行に際してこの仲間の形態学的ないくつかの特徴が保存されたことがわかる。この化石と同じ部層にある歩行痕化石からみて、カンブリア紀−オルドビス紀の岩で見つかっている地面につけられた同様の歩行痕もEuthycarcinoidea類のものだと考えられる。Euthycarcinoidea類に大型の大顎が備わっていることは、今回のカンブリア紀産の種によって実証される。形態に基づく系統分類によると、Euthycarcinoidea類は、多足類や甲殻類および昆虫類からなる分類群の姉妹群にあたる大顎類祖先種群になる。

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