Letter 物理:高温超伝導体における普遍的なスケーリング関係 2004年7月29日 Nature 430, 6999 doi: 10.1038/nature02673 銅酸化物材料が高い温度で超伝導になることが発見されて以来、その超伝導起源を解明する鍵として、物理量の間に普遍的な傾向や相関を見出す試みが多数なされている。最も早く明らかになったパターンの1つは、超流体密度(ρs)と、位相コヒーレンスが発生する温度を表す超伝導転移温度(Tc)との線形スケーリングであった。これは植村の関係と呼ばれており、アンダードープ材料でかなりよく成立する。しかし、これは(Tcが最高になる)最適ドープ材料、あるいはオーバードープ材料は記述できない。同様に、超流体密度を直流伝導率(σdc)でスケールする試みもほんの一部成功したにすぎない。本論文では、検証したすべての高温超伝導材料で成立する簡単なスケーリング関係(ρs∝σdc Tc、σdcはTc付近で測定した直流伝導率)を報告する。この関係はドーピングレベル、ドーパントの性質(電子かホールか)、結晶構造と乱れの種類、方向(銅−酸素面に垂直か平行か)に関係なく成立する。 Full Text PDF 目次へ戻る