Letter 生化学:細胞接着部位におけるビンキュリン活性化の構造基盤 2004年7月29日 Nature 430, 6999 doi: 10.1038/nature02610 ビンキュリンは、高度に保存された細胞内タンパク質であり、細胞の接着と移動の維持および調節に重要な役割を果たす。細胞質において、ビンキュリンは本来の自己阻害型コンホメーションをとるが、細胞間結合や細胞-マトリックス接着結合に動員されると活性化され、Fアクチンと細胞接着分子のカドヘリンおよびインテグリンファミリー間の結合を調節するさまざまなタンパク質間相互作用を仲介する。本論文では、完全長のビンキュリン分子(1,066アミノ酸)の結晶構造を報告する。この結晶構造から、ビンキュリンが5つのドメインからなる自己阻害型コンホメーションをとること、そのカルボキシ末端の尾部ドメインが頭部ドメインで挟まれるように位置すること、そしてリガンド結合が立体的にもアロステリックにも調節されることがわかる。我々は、頭部ドメイン、尾部ドメイン、プロリンに富むドメインのコンホメーション変化が、構造的および熱力学的に関連していることを明らかにし、ビンキュリンに2個以上の結合相手が近接した際に、ビンキュリンが確実に細胞接着部位においてのみ活性化されるようにするための組み合わせ活性化経路の存在を示唆する。 Full Text PDF 目次へ戻る