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生態:サンゴ群集の種の豊富さは海洋の生物多様性の勾配に沿って区域ごとに差がある

Nature 429, 6994 doi: 10.1038/nature02685

生態群集はさまざまなスケールで働く諸過程によって影響を受けている。したがって現在の群集生態学では、局所の過程だけでなく広範な規模の過程が種の多様性や豊富さにどう作用するのかを解明することが、ますます重要視されつつある。今回我々は、前例のないほどの地理的に広範囲の調査を行い、サンゴ群集の種の豊富さには、海洋生物多様性の勾配に沿う形で、区域および局所ごとに有意の変動があることを示す。我々が標本を得たこの勾配は、インド洋−太平洋中央海域にある世界最大のサンゴ生物多様性のホットスポットから東方10,000 kmまで伸びている。局所の種の豊富さと区域の種のプールの大きさは、この勾配に沿って存在する15の島々を通過する形で有意に減少している。さらに、種の豊富さは3つの隣接する生息域(礁斜面、礁嶺、礁原)にわたって減少している。それぞれの生息域においては、局所の種の豊富さと区域の種の豊富さとの間には非常に首尾一貫した線形の相関性があり、区域ごとに種の豊富さに差があることがわかる。つまり、世界で最も多様なサンゴ礁においてさえも、局所のサンゴ群集は区域規模のプロセスに大きく影響を受けている。こうした過去の影響や生物地理的影響を理解することが、絶滅の危機に瀕したこれらの群集を効果的に管理し保全するために必須である。

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