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生化学:小胞体内腔から細胞質への逆輸送を仲介する膜タンパク質複合体

Nature 429, 6994 doi: 10.1038/nature02656

誤った折りたたみ方をされたタンパク質を逆輸送により小胞体から除去するのは、小胞体ストレスに対する重要な生理的適応である。これには、小胞体内腔に存在する基質の認識と、細胞質に存在するp97 ATPaseによって起こる基質の膜を通過する移動が必要である。今回我々は、p97と相互作用し、上記の2つの過程を結びつける膜タンパク質複合体を、哺乳類細胞の小胞体で同定した。この複合体の中心的な構成成分であるDerlin-1は、酵母のタンパク質であるDer1の相同体である。酵母では、Der1の不活性化は小胞体内腔にある誤って折りたたまれたタンパク質の除去を阻害する。Derlin-1は小胞体膜を通過する複数の基質とその際に相互作用し、また、線虫ではDerlin-1を不活性化すると小胞体ストレスが引き起こされる。Derlin-1は、US11(ウイルスにコードされている小胞体タンパク質で、MHCクラス1重鎖を特異的に標的として小胞体から搬出する)だけでなく、p97 ATPaseとその補因子を膜に集合させる、新しく発見された膜タンパク質VIMPとも相互作用する。

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