Letter

地球:金鉱床の形成におけるCO2の役割

Nature 429, 6994 doi: 10.1038/nature02644

金が生産される鉱床の多くには、銅、鉛、亜鉛などの卑金属は採算が取れない程度しか含まれていない。このような「金のみ」を含む鉱床は、二酸化炭素を多く含んだ高温の水性流体から形成されたと考えられているが、金を輸送する過程においてはCO2には重要な役割はないとされてきた。これは、金イオンとCO2分子との間の化学結合は強くなく、CO2が金の輸送に直接的な役割を果たすことはないと考えられてきたからだ。CO2が弱酸として働いてpHの緩衝剤となるという間接的役割も、そのような金を含んだ流体のpHに対するこれまでの推定値が定まらないため、ありそうもないと思われてきた。本論文では、そのようなpHの計算値が金の輸送時の条件の証拠となる可能性が低いことを示し、減少した硫黄と錯体を形成することによって、上昇した金濃度が維持される範囲に流体のpH値を保つことで、CO2が金の輸送時に重要な役割を果たすと提案する。この結論は地球化学的モデル化により支持されており、新しい金探査手法に根拠を与えることができるかもしれない。

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