Letter 宇宙:遠紫外線観測から示されるHD124314方向の星間N2存在量 2004年6月24日 Nature 429, 6992 doi: 10.1038/nature02614 星間窒素分子(N2)の存在量は非常に重要である。定常状態でのガス相における星間化学のモデルは、高密度分子雲中の星間N2H+のミリメートル波長の観測とともに、N2が星間物質中で窒素を担う最も豊富な分子のはずであることを示唆している。遠紫外線あるいは赤外線(氷の特性)でN2の吸収を発見しようとする従来の試みは、今まで成功していない。本論文では、ケンタウルス座にある中程度に赤化された星HD124314の方向に、遠紫外線波長で星間N2を発見したことを報告する。N2の柱密度は、希薄な雲のモデルから予測される値よりも大きく、高密度分子雲に対して予測される値よりもかなり小さい。さらに、N2の存在量は、柱密度が高い視線方向で原子状窒素(NI)の存在量に観測されている変動を説明せず、星間物質における窒素の化学のモデルが不完全であることを示唆している。 Full Text PDF 目次へ戻る