Letter 細胞:ショウジョウバエでは、ナンセンス変異を介したメッセンジャーRNA分解はエンドヌクレアーゼによる切断から始まる 2004年6月3日 Nature 429, 6991 doi: 10.1038/nature02559 真核細胞では、未成熟終止コドン(PTC)をもつメッセンジャーRNAは、ナンセンス変異を介したmRNA分解(NMD)とよばれる転写後に働く、保存されている機構によって速やかに分解され、細胞に害を及ぼす可能性のある切断型タンパク質が合成されるのを防いでいる。酵母や哺乳類での研究によって、この経路による分解は、メッセンジャーRNAの5′末端(脱キャップ反応とXRN1による5′→3′エキソ型の分解)と3′末端(脱アデニル化の促進とエキソソームを介した3′→5′分解)のどちらからでも起こりうることがわかった。今回、ショウジョウバエのPTCを含むメッセンジャーRNAの分解は、予想に反してナンセンスコドン周辺のエンド型分解から始まることを明らかにする。その結果生じた5′側断片はエキソソームによるエキソ型分解によって速やかに分解され、3′側断片はXRN1によって分解される。この分解経路は、PTCを含むいくつかのレポーターだけでなく、本来はNMDによって調節されている内在性mRNAでも見つかった。したがって、NMD装置が保存されているにもかかわらず、PTCを含む転写産物のショウジョウバエでの分解は、酵母や哺乳類とはかなり異なる機構によって行われていると結論される。 Full Text PDF 目次へ戻る