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生理:ショウジョウバエのdFOXOは寿命を制御し、脳および脂肪体でインスリンシグナル伝達を調節する

Nature 429, 6991 doi: 10.1038/nature02549

ショウジョウバエでは、インスリン様シグナル伝達が低下すると老化が緩やかになる。つまり、インスリン様受容体(InR)あるいはこの受容体の基質(chico)が変異を起こしたり、インスリン産生細胞が失われると寿命は50%以上長くなるのである。しかし、インスリンが老化に影響を及ぼす時期についても、インスリンシグナルが老化を直接調節するのか、または二次ホルモンを介して間接的に調節するのかについてもまだわかっていない。線虫Caenorhabditis elegansの寿命も、インスリンシグナル伝達が特定の組織で阻害されたり、成虫で抑制されたりすると延長するが、この過程には、daf-16によりコードされるフォークヘッド転写因子(FOXO)が必要とされる。ショウジョウバエのインスリン様受容体は、線虫のdaf-16および哺乳類のFOXO3aに相当するdFOXOのリン酸化を仲介する。本論文ではdFOXOが、成虫の脳周囲の脂肪体で活性化されると、個体の老化を調節することを示す。またdFOXOのこのような限定的な活性化が、ニューロンで合成されるショウジョウバエのインスリン様ペプチドdilp-2の発現を低下させ、末梢の脂肪体における内因性インスリン依存性シグナル伝達を抑制することも示す。これらの知見から、インスリンシグナル伝達の自律的および非自律的な役割が組み合わさって老化が制御されていると考えられる。

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