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遺伝:酵母Saccharomyces cerevisiaeSER3遺伝子を抑制するには、遺伝子間の転写が必要である

Nature 429, 6991 doi: 10.1038/nature02538

酵母Saccharomyces cerevisiaeやヒトでは、RNAポリメラーゼIIによる転写が、ゲノムのタンパク質をコードしていない領域でも広く行われる。このような遺伝子間転写の目的はほとんど解明されていないが、調節作用にかかわる可能性がある。我々はこれまでに、酵母のSER3遺伝子について調べ、遺伝子間転写の一例について、その役割を明らかにした。以前の結果から、富栄養培地で成長させている間はSER3の転写が強く抑制されることがわかっている。今回、この遺伝子の調節領域がこのような条件下で盛んに転写され、タンパク質をコードしないRNA(SRG1)が生じることを明らかにする。SER3の抑制には、SRG1 RNAの発現が必要である。さらに他の実験から、この抑制は、SER3プロモーターを越えてSRG1の転写が起こるためにアクチベーターの結合が阻害されるという、転写干渉機構によって起こることが明らかになった。今回の結果は、これまで知られていなかった新しい種類の転写調節遺伝子の発見といえる。

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