Letter 物性:磁場によって誘起される強誘電性・強磁性材料の電気的分極の反転と記憶 2004年5月27日 Nature 429, 6990 doi: 10.1038/nature02572 強誘電性をもつ磁性材料は長年にわたる研究テーマで、これまでに重要な技術の進歩のいくつかを生み出してきた。磁性には局所スピンが、強誘電性には不均衡な構造ひずみが関係している。無関係に見えるこれら2つの現象が、強誘電性・強磁性体と呼ばれるある種の変わった材料では共存しうる。強誘電性と磁性の共存は可能であるものの、両者の顕著な相互作用はこれまでほとんど観測されたことがなかった。このため、そのような機能をもつ強誘電性・強磁性素子の実現は阻まれてきた。今回我々は、強誘電性・強磁性TbMn2O5における強誘電性と磁性の間の劇的な相互作用を報告する。印加磁場によって再現性の高い電気的分極の反転と分極の永久書き込みが引き起こされることを実証した。我々の結果は、磁気記録式の強誘電性メモリーといった新しい素子への応用の手がかりとなる。 Full Text PDF 目次へ戻る