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生態:捕食者の多様性が栄養カスケードを減衰させる

Nature 429, 6990 doi: 10.1038/nature02554

陸上の栄養カスケードでは草食動物に天敵が及ぼす強い影響が連鎖して一次生産力に間接的に作用するが、食物網が複雑であれば、この栄養カスケードの連鎖の強さが減衰すると考えられている。捕食者は互いに捕食しあったり共通の被食者を捕食する可能性があるため、捕食者の多様性は食物網の複雑さを高めうる。こうした場合、理論的には草食動物に対する捕食の影響が弱まり、基礎的資源に及ぼすカスケードの作用は減衰されることが示唆されている。こうした見方があるにもかかわらず、自然の陸上生態系において一次生産力に捕食者の多様性が及ぼす影響を明解にした実験的研究はない。今回我々は、海岸に沿った湿地の生物群集で、単一の捕食種を含む単純な食物網と、多様な捕食者が集まる複雑な植物網との間で、草食動物および植物生産力に及ぼす節足動物捕食者の影響を比較した。すると、捕食者の多様性を高めることで、草食動物に及ぼす天敵の作用が軽減され、栄養カスケードが減衰されることがわかった。したがって自然生態系では、高い栄養段階での多様性の変化が生態系の機能を有意に変化させうる。

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