Letter 宇宙:主小惑星帯のS型小惑星に対する年齢-色関係 2004年5月20日 Nature 429, 6989 doi: 10.1038/nature02578 主小惑星帯における小惑星の衝突は、最終的には隕石として地球に落下する可能性のある破片を放出する。そのため、最も多い隕石の種類(普通コンドライト、OC)の実験室でのスペクトルが、それらの母天体と推測される小惑星(S型小惑星)を遠隔観測して得られた表面スペクトルと一致しないということが、惑星科学における長年の難問となっている。この理解しがたい観測結果に対して提案された解の1つは、「宇宙風化作用」が、さまざまな過程(例えば太陽や宇宙線の照射、微小隕石の衝突など)により、露出した惑星表面を長期にわたり変化させているということである。宇宙風化作用は、地上の実験室での実験において月の試料表面に観察されており、小惑星表面で宇宙風化作用の過程が恒常的に進んでいるという、探査機データにもとづく信頼できる証拠も存在する。本論文では、小惑星族の年齢とそれらの色との間の関係を用いて、主小惑星帯のS型小惑星における宇宙風化の度合いを測定したことを報告する。この年齢-色関係を非常に若い年齢へ外挿した結果は、普通コンドライト隕石の試料を切断した直後の断面が示す色とよい一致を示し、普通コンドライト隕石とS型小惑星との間の起源に関する関係を強く支持する。 Full Text PDF 目次へ戻る