Letter 進化:種分化において生態が果たす役割を示す証拠 2004年5月20日 Nature 429, 6989 doi: 10.1038/nature02556 種分化に自然選択が果たす役割を検証するうえでの根本的な課題は、個体群間の生殖的隔離の確立と、生態的に重要な形質の分岐とを関連づけることである。淘汰が働く環境下で「平行進化」あるいは調和配偶(似たもの配偶)を実証することで生態と隔離とを関連づけることができるが、隔離に関与する表現型形質はまだ確認されていない。今回我々は、トゲウオの一種イトヨの個体群間において配偶不和合性が平行的に成立しており、これは主として、体サイズという単一形質に基づく調和配偶によって説明できることを示した。この体サイズの変異は、異なった環境(淡水と海)の中で淘汰されたと推定される。我々は、北半球各地に分布するイトヨ個体群において体サイズが生殖的隔離に及ぼす影響を示すことに加えて、その重要性を新たな実験操作法により確認した。これらの結果を総合して考えると、種分化は、少数の表現型形質に対する生態的な差異と分岐選択の副産物として生じる可能性がある。 Full Text PDF 目次へ戻る