Letter 宇宙:ヤルコフスキー効果による地球近傍小惑星の逆行自転 2004年3月25日 Nature 428, 6981 doi: 10.1038/nature02411 小惑星帯における力学的共鳴は、地球近傍小惑星(NEA)の形成に至る道である。しかし、観測される数のNEAが形成されるには、それらの共鳴領域へ多くの小惑星が投入される必要がある。可能性のある共鳴領域への投入の原因として、衝突過程が永らく主張されてきたが、その考えでは問題があることから、ヤルコフスキー効果が引き起こす軌道のずれが投入過程を支配しているのではないかと考えられるようになった。(ヤルコフスキー効果とは、差分加熱、つまり小惑星の「午後」の側が、「午前」の側より暖かいことによって起こる力である)これら2つのモデルは、NEAの異なる自転特性を予言する。通常の衝突理論は、自転ベクトルのほぼ等方的な分布と矛盾しないが、「ヤルコフスキーモデル」は、逆行自転の超過を予言する。本論文では、NEAの自転ベクトルが、強くて統計的に有意な逆行自転の超過を示し、ヤルコフスキーモデルの理論的予想と定量的に矛盾しないことを報告する。 Full Text PDF 目次へ戻る