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遺伝:ヒト細胞での大規模なRNAiスクリーニングによるp53経路の新構成成分の同定

Nature 428, 6981 doi: 10.1038/nature02371

RNA干渉(RNAi)は、下等生物で機能喪失による遺伝的スクリーニングを行う新しい有効な方法として利用され、細胞のシグナル伝達系成分の同定がかなり容易になっている。哺乳類細胞では、大規模な実験に使える適切な手段がないために、このようなスクリーニングが行えなかった。最近我々を含めた複数のグループが、短いヘアピン型RNA(shRNA)の合成を誘導する発現ベクターを開発した。このshRNAは、短い干渉性RNA(siRNA)に似た働きをして遺伝子の発現を安定に抑制する。本論文では、23,742種類の異なったshRNAをコードするレトロウイルスベクター群を作成したことを報告する。これらのshRNAは、7,914種類のヒト遺伝子を標的として抑制する。このRNAiライブラリーを利用して、ヒト細胞でp53に依存した増殖停止を調節する既知の遺伝子1個と未知の遺伝子5個を同定した。これらの遺伝子を抑制すると、p53またはp19ARFに依存した増殖停止の両方に対する抵抗性が生じ、DNA損傷による細胞周期のG1期での停止も起こらなくなる。また、特定の表現型に関係したsiRNAベクターを迅速に見つけだすための、siRNAバーコードスクリーニング法についても論じる。これらの新しい手法によって、哺乳類細胞でも機能喪失による大規模な遺伝的スクリーニングが非常に容易になると考えられる。

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