Letter 地球:ハワイ・プリュームによるリソスフェアの復活 2004年2月26日 Nature 427, 6977 doi: 10.1038/nature02349 ハワイ諸島の島々と海山列を形成する原因となった火山活動は、海洋リソスフェアがマントルプリュームの上を通り過ぎた痕跡を残していると考えられている。こういう状況では、深部から高温の物質が固定された細い導管を通り、動いているリソスフェアを貫通して地表まで上昇する。プリュームとリソスフェアの間で起こりうる相互作用を記述したモデルは数多くあるが、これまでの地震学的なイメージングを得る技術ではそれらを区別するための十分な分解能がなかった。本論文では、S波「受信点関数」法を、ハワイ諸島に設置された3点の常設広帯域地震観測点のデータに適用し、地下のリソスフェアの厚さ分布を求めた。その結果、ハワイ島の下のリソスフェアの厚さは100-110kmで、9千万年から1億年の年代をもつプリュームによる変形を受けていない海洋プレートとして期待される値であることが分かった。しかし、リソスフェアは島列に沿って薄くなり、カウアイ島の下では最も薄く50-60kmになっている。薄くなっていくその幅はおよそ300kmである。大規模な地形の隆起の中にあるこの地帯では、(プリュームがリソスフェアを薄くする)復活モデルが当てはまると考えられるが、大規模な地形の隆起はおそらく力学的に支えられていると思われる。 Full Text PDF 目次へ戻る