Letter 地球:最下部マントルにおけるマグネサイトとその高圧相の安定性 2004年1月1日 Nature 427, 6969 doi: 10.1038/nature02181 炭酸塩は海洋堆積物の重要な構成要素であり、海洋地殻と堆積物の沈み込みを通して地球深部への炭素再循環に根本的な役割を果たしている。したがって高温高圧下における炭酸塩の安定性の研究は、地球システム全体の炭素収支をモデル化するために重要である。しかしながら、そのような研究が適切な下部マントル条件下で行われたことはほとんどなく、80 GPaを超す圧力における実験データはない。本論文では、沈み込む炭酸塩の主要成分であるマグネサイト(MgCO3)の安定性をin situX線回折解析により、核−マントル境界に達する温度圧力条件下で決定した結果を報告する。マグネサイトは約115 GPa以上の圧力および2100-2200 K (深さ約2600 km)の温度で分解することなく未知の構造に変化することが分かった。このことは、マグネサイトとその高圧相が地球下部マントルの大部分で炭素の主要な収容先となりうることを示唆している。 Full Text PDF 目次へ戻る