Letter 宇宙:宇宙マイクロ波背景放射と宇宙の大規模構造との相関 2004年1月1日 Nature 427, 6969 doi: 10.1038/nature02139 遠方にある超新星および宇宙マイクロ波背景放射(CMB)の揺らぎの観測は、宇宙膨張が、「宇宙定数」あるいは何らかの別形態をとった「ダークエネルギー」の作用のもとで加速している可能性があることを示している。このダークエネルギーは現在、宇宙を支配していると考えられており、しかも宇宙の膨張速度を変えるだけでなく、物質の密度揺らぎの進化にも影響を及ぼし、最近では(例えば銀河団への)物質の重力崩壊を減速している。CMB光子の温度のさらなる揺らぎは、光子が大規模構造を通過するときに引き起こされるので、これらの揺らぎは比較的近くの物質分布と関連付けられるはずである。本論文では、最近のCMBデータと、大規模構造を探る2つの手段であるX線背景放射および電波銀河分布との間の相関の発見について報告する。これらの相関は、ダークエネルギーから予測される相関と一致し、我々が、宇宙の構造の成長に刻まれたダークエネルギーの痕跡を見ていることを示している。 Full Text PDF 目次へ戻る