Letter 宇宙:赤方偏移z=4.1の原始銀河団にある多数の「ライマンブレイク」銀河 2004年1月1日 Nature 427, 6969 doi: 10.1038/nature02125 最も大質量の銀河と、含まれている銀河の数が最も多い銀河団は、周囲の空間と比較して質量密度の増加が最も大きい領域から出現したと考えられている。遠方の電波銀河により、高密度銀河団の原始天体の位置を特定できる可能性がある。その理由は、それらの電波銀河が、水素のライマン-α輝線で明るく輝く銀河の「密度超過(overdensities)」に関連した大質量系であることによる。高赤方偏移の銀河を発見する有力な技術は、Lyαのすぐ短波長側にある、銀河の色に特徴的な「ライマンブレイク(ライマン端)」を探すことである。ライマンブレイクは、銀河間物質が銀河からの放射を吸収することに起因する。本論文では、最遠方の原始銀河団候補である赤方偏移z=4.1にあるTN J1338-1942の多色撮像について報告する。我々は、その赤方偏移で特徴的な銀河の色を示す多数の天体を発見し、対象となった観測領域の中心にある電波銀河の周囲に過剰な数のこれら天体が集中していることを示す。したがって、我々のデータはTN J1338-1942が実際に、銀河に富んだ局所銀河団の最遠方の原始銀河団であり、宇宙が現在の年齢のわずか10パーセントのときに銀河団が形成され始めたことを示す。 Full Text PDF 目次へ戻る