Nature Human Behaviour

行動科学コミュニティーのための Nature 関連誌として、オンライン限定ジャーナルNature Human Behaviour を2017年1月に創刊しました。

Nature Human Behaviour は、社会科学と自然科学の幅広い領域から、人間行動の心理的・生物的・社会的基盤だけでなく、その起源、発達、障害も含めたあらゆる側面に関する、重要な研究論文を掲載します。扱うテーマは行動科学の全域にわたり、知覚、行動、記憶、学習、報酬、判断、意思決定、言語、コミュニケーション、情動、人格、社会的認知、社会的行動、政治的行動、信念体系、社会規範、社会構造、集合認知、集合行動、文化などが含まれます。

Nature Human Behaviour では、原著研究論文に加えて、人間行動に関する研究分野全体をカバーする Review、Perspective、Comment、News、Feature、Correspondence も掲載します。

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Nature Human Behaviour 2017年1月に創刊しました。創刊を記念して、2017年1月号を期間限定、無料公開中です。

最新Research

ストレス関連障害と闘う戦略としてのレジリエンスの枠組み

The resilience framework as a strategy to combat stress-related disorders

掲載

ストレス関連障害の高い有病率を減らす取り組みは過去数十年にわたって失敗が続いており、別の研究戦略を探る気運が高まっている。多くの人は心理的または肉体的な逆境にさらされても心の健康を保っており、この現象はレジリエンスと呼ばれる。レジリエンス研究では、ストレス関連障害の病態生理の解明は目指さず、障害の発生を防ぐ防御機構に焦点を当て、その知見をいかして治療法と予防法を改良しようとする。レジリエンス研究の可能性を十分に引き出すためには、現在のレジリエンス研究の基本概念および主要な手法を批判的に評価する必要がある。本総説では、レジリエンス研究上の課題について述べ、レジリエンス研究をより良いものにするために概念上および方法論上の具体的な提案をする。最も重要なのは、前向き縦断研究でみられるストレス要因に対する適応成功の動的過程に研究を集中させることである。

150万件の医学論文の解析から論文著者のジェンダーと研究における社会的・生物学的性差への注目との関連が明らかに

One and a half million medical papers reveal a link between author gender and attention to gender and sex analysis

掲載

医学研究論文の大規模データベースの解析から、論文著者に女性が含まれていることと、その研究に社会的および生物学的な性差に関する分析が含まれていることとの間に相関関係があることが明らかとなった。

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著者インタビュー

運動学習を2人で行うと上達が早いのは、なぜ?

高木 敦士氏

ヒトとヒトとの間では、感覚受容器を介し、さまざまな情報交換がなされている。交換される情報のうち力に着目し、それがヒトの動作や行動に及ぼす影響を研究しているのが、東京工業大学の高木敦士さんたちのグループだ。これまでの研究から、運動学習を行うときに、2人をゴムなどで連結して互いの力を情報交換しながら行わせると、1人で学ぶよりも学習効率が上がるという実験結果が得られている。なぜ学習効率が上がるのだろうか。今回、その仕組みを解析して、コンピューター・シミュレーションによる再現に成功し、Nature Human Behaviour 3月号に発表した。

生後6か月でも、弱者を助ける正義の味方を肯定!

鹿子木 康弘氏、開 一夫氏

アンパンマンやスーパーマンなど、アニメーションや映画では多くのヒーローが登場し、現実社会においても正義の行為は賞賛の対象となる。しかしながら、発達のどのような時期から正義概念を肯定し始めるのかはわかっていなかった。このほど、京都大学大学院教育学研究科の鹿子木康弘特定助教(現、NTTコミュニケーション科学基礎研究所/日本学術振興会)らは、言語獲得前の6か月児に正義の行為を肯定する傾向がみられることを突き止め、Nature Human Behaviour 2月号に発表した。

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