Nature Human Behaviour

行動科学コミュニティーのための Nature 関連誌として、オンライン限定ジャーナルNature Human Behaviour を2017年1月に創刊しました。

Nature Human Behaviour は、社会科学と自然科学の幅広い領域から、人間行動の心理的・生物的・社会的基盤だけでなく、その起源、発達、障害も含めたあらゆる側面に関する、重要な研究論文を掲載します。扱うテーマは行動科学の全域にわたり、知覚、行動、記憶、学習、報酬、判断、意思決定、言語、コミュニケーション、情動、人格、社会的認知、社会的行動、政治的行動、信念体系、社会規範、社会構造、集合認知、集合行動、文化などが含まれます。

Nature Human Behaviour では、原著研究論文に加えて、人間行動に関する研究分野全体をカバーする Review、Perspective、Comment、News、Feature、Correspondence も掲載します。

最新Research

更新世ホモ・サピエンスの「ジェネラリスト・スペシャリスト」のニッチを定義する

Defining the ‘generalist specialist’ niche for Pleistocene Homo sapiens

掲載

ヒト族のなかで最終的にヒトが生き残ってきた理由は、その生態学的な可塑性によって説明できるかもしれない。30万~1万2000年前のヒトの分散の証拠が再検討され、ヒトが特異な「ジェネラリスト・スペシャリスト」の生態学的ニッチを占めることで繁栄してきた可能性が提案される。

人生における「蓄え」の形成と高齢期における脆弱性の発生

Development of reserves over the life course and onset of vulnerability in later life

掲載

人生を通じて形成される生物学的、心理学的、認知的、情動的、経済的、関係的な「蓄え」は、逆境に対する緩衝としても逆境からの回復にも必要とされ、高齢期における脆弱性を理解するための枠組みとなる。

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著者インタビュー

運動学習を2人で行うと上達が早いのは、なぜ?

高木 敦士氏

ヒトとヒトとの間では、感覚受容器を介し、さまざまな情報交換がなされている。交換される情報のうち力に着目し、それがヒトの動作や行動に及ぼす影響を研究しているのが、東京工業大学の高木敦士さんたちのグループだ。これまでの研究から、運動学習を行うときに、2人をゴムなどで連結して互いの力を情報交換しながら行わせると、1人で学ぶよりも学習効率が上がるという実験結果が得られている。なぜ学習効率が上がるのだろうか。今回、その仕組みを解析して、コンピューター・シミュレーションによる再現に成功し、Nature Human Behaviour 3月号に発表した。

生後6か月でも、弱者を助ける正義の味方を肯定!

鹿子木 康弘氏、開 一夫氏

アンパンマンやスーパーマンなど、アニメーションや映画では多くのヒーローが登場し、現実社会においても正義の行為は賞賛の対象となる。しかしながら、発達のどのような時期から正義概念を肯定し始めるのかはわかっていなかった。このほど、京都大学大学院教育学研究科の鹿子木康弘特定助教(現、NTTコミュニケーション科学基礎研究所/日本学術振興会)らは、言語獲得前の6か月児に正義の行為を肯定する傾向がみられることを突き止め、Nature Human Behaviour 2月号に発表した。

第19回 Nature Café レポート

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