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ラブルパイル小惑星を1つにまとめている力

Nature ダイジェスト Vol. 11 No. 10 | doi : 10.1038/ndigest.2014.141003

原文:Nature (2014-08-13) | doi: 10.1038/nature.2014.15713 | Near-Earth asteroid held together by weak force

Alexandra Witze

がれきが緩く集まった「ラブルパイル小惑星」を 1つにまとめている力の正体が明らかになった。地球に衝突する小惑星の軌道を変える方法のヒントにもなりそうだ。

図は、コンピューターシミュレーション。2個の岩を重力に等しい力で上下に引き離そうとしても、レゴリスによる凝集力のために離れない(左)。重力をある程度上回る力で引っ張ると引き離される(右)。レゴリスはのりの役目をしている。

The Meteoritical Society

直径1.3kmほどの地球近傍の小惑星(29075) 1950 DAは、将来わずかながら地球に衝突する可能性がある。テネシー大学(米国ノックスビル)の惑星科学者Ben Rozitisらが今回、この小惑星の密度を観測結果をもとに計算したところ、この小惑星はがれきが緩く集まった「ラブルパイル(破砕集積体)型」の小惑星であることが分かった。さらに、自転による遠心力は重力よりも大きく、このがれきでできた小惑星が1つにまとまっているためには、重力、摩擦力に加えて凝集力(ファンデルワールス力)も働いている必要があることが示され、Nature 2014年8月14日号に掲載された1。ファンデルワールス力は、月のレゴリス(表土)の粒子間でも働いている。

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Nature ダイジェスト Online edition: ISSN 2424-0702 Print edition: ISSN 2189-7778

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