Nature ハイライト

Cover Story:月の周りの環:新世代の日食観測

Nature 459, 7248

太陽コロナについて有意義な観測成果を挙げるのに、もう皆既日食まで待つ必要はない。地上に設置、あるいは人工衛星に搭載したコロナグラフを使えば、コロナの観測は日常的に行えるからだ。しかしJ Pasachoffが、Review (世界天文年に向けて執筆依頼され、www.nature.com/nature/focus/yearofastronomy/にまとめられているシリーズの1つ)で述べているように、新世代の日食研究は、空間的、時間的、また宇宙空間では達成しがたいスペクトル分解能の領域で、人工衛星による太陽の観測と、地上からの観測を結びつけている。宇宙空間に打ち上げられる太陽望遠鏡の数は増えつつあるので、最終的には、地上からの観測に完全に取って代わるかもしれない。しかし、今後6億年ほど経って太陽から月までの距離が離れ、月の円盤では小さすぎて太陽光を完全にはさえぎれなくなるまでは、日食は地球から見られる最高のショーの1つであり続けるだろう。表紙は、2008年8月1日にモンゴルで観測された皆既日食の際に撮影された、太陽の東縁の写真25枚から合成されたものである(Review p.789)。

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