Nature ハイライト

Cover Story:人為的災害?:インドネシアの泥火山をめぐる謎と窮状

Nature 445, 7130

表紙は、「Lusi」とよばれる泥火山から噴出した泥水に浸かった工場から製品をもち出そうと奮闘する現地住民たち。インドネシア東ジャワ地方のシドアルジョにあるこの泥火山は、2006年5月29日に最初の泥噴出を起こした。その原因や周囲への影響に関する最近の報告によると、この泥火山は1日あたり7,000〜150,000 m3の泥を何か月にもわたって噴出し続け、噴出孔の少なくとも周囲10 km2の範囲には今後数年間人が住めず、11,000人以上の人々が住む場所を永久的に失うと予測されている。今回の噴出の原因をめぐっては議論がある。その付近で2日前に起きた地震によって誘発された自然現象だとする見解に対して、地質学者たちが異議を唱えているのだ。地質学者たちは、泥噴出はほぼ確実に人間が引き起こしたものであり、近くで行われていた天然ガスの調査用掘削作業の結果だと考えている。泥噴出とそれにより引き起こされた論争の現在の状況を、David Cyranoskiが報告する。

2007年2月22日号の Nature ハイライト

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