Nature ハイライト

Cover Story:海草藻場をマッピング:人工衛星画像から明らかになった、全球の海草藻場の分布域の変化

Nature 655, 8123

表紙は、バハマ諸島のグランド・バハマ島沖の浅海に広がる海草藻場を捉えたものである。海草は、生物多様性を支えるとともに、海岸線の保護や炭素の隔離にも役立つ、極めて重要な海洋生態系を形成している。海草生態系は、幅広い恩恵をもたらし、気候変動との闘いに役立つ自然の機構となる可能性もあるが、その理解はあまり進んでいない。今週号ではJ Liたちが、海草の全球地図を提示するとともに、2020年代初頭ごろの4年間に海草の分布域がどのように変化したかを分析している。著者たちは、2019~2020年と2023~2024年という2つの期間に撮影された475万枚の人工衛星画像を用いて、水深30 mまでの海域に分布する海草藻場をマッピングした。その結果、世界の海草の69%がバハマ、キューバ、米国、オーストラリア、インドネシアに集中している一方、現在の海洋保護区内に存在する海草は全体のわずか21%であることが分かった。研究チームは、2つの期間について得られた地図を比較することで海草の分布域の変化を追跡し、調査対象となった4年間に海草の4%が失われ、別の4%は劣化したことを見いだした。

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