Nature ハイライト

Cover Story:三角形のレーザー:エッジのトポロジカル効果を使った電気的に駆動されるレーザー

Nature 578, 7794

電気的に駆動される半導体レーザーは、最も一般的なレーザーの一種で、光ファイバー通信からレーザー印刷やバーコードリーダーまで、我々の日常生活で広く使われている。しかし、半導体レーザーの性能は、半導体の欠陥、つまり製造時や実装時に導入される損傷や不完全さの影響を受ける。今回Q Wangたちは、量子カスケードレーザーに基づくテラヘルツレーザーを報告しており、そうした問題は光のトポロジカルな特性を利用することで解決できる可能性を示唆している。著者たちは、配向が異なる2つのフォトニック結晶格子の間に、表紙に示すような三角形の界面を作って、鋭い角や欠陥があってもテラヘルツ放射を放出できる、トポロジカルエッジ状態を生み出した。このレーザーは電気的に駆動されるので、トポロジカル系の実用に向けて道を開く可能性がある。

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