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進化遺伝学:ホオヒゲコウモリ属コウモリのゲノムから得られた、長寿とウイルス駆動性適応に関する洞察

Nature 658, 8134 doi: 10.1038/s41586-026-10932-7

ホオヒゲコウモリ属(Myotis)はコウモリ最大のクレードの1つであり、哺乳類の中でも特に極端な寿命の多様性と共に、ウイルス耐性と免疫防御に対する独特な適応を示す。今回我々は、これらの表現型の進化を研究するため、ホオヒゲコウモリ属の8つの近縁種について、細胞株とほぼ完全なゲノムアセンブリを作製した。我々は、正の選択のゲノム規模スクリーニング、構造多様性の解析、および初代細胞における機能実験を用いることで、長寿、がん抵抗性、ウイルスとの相互作用に寄与する適応のパターンを特定した。他の全ての哺乳類と比較して、コウモリではDNAウイルスとRNAウイルスに対する適応様式が異なり、DNAウイルスと相互作用するタンパク質についてはゲノム規模での正の選択が過剰に多く見られ、RNAウイルスと相互作用するタンパク質についてはコピー数変動率の上昇が見られた。主要免疫因子EIF2AK2(別名PKR)のホオヒゲコウモリ属特異的な重複の特性解析からは、種横断的に分離が続いている複数の古いコピー数多型が明らかになった。我々は、ホオヒゲコウモリ属で見られる長寿の反復進化が、がん経路での正の選択と関連していることを示すとともに、長寿のトビイロホオヒゲコウモリ(Myotis lucifugus)の初代細胞における独特なDNA損傷応答を実証する。まとめると以上の結果は、コウモリの並外れた長寿と免疫は、ウイルスおよび老化関連疾患に対する多面的な適応を介して結び付いていることを示唆している。

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