Article

社会科学:米国における白人ナショナリズム支持の予測因子と広がり

Nature 657, 8133 doi: 10.1038/s41586-026-11018-0

米国の公共生活において、白人ナショナリズムはますます目立つようになってきている。しかし調査研究では、このイデオロギーへの支持を、間接的な指標を通じて捉えられる潜在的な構成概念として扱ってきたため、白人ナショナリズムへの明示的な支持を予測する因子やその支持の広がりについての知識は不足している。今回我々は、白人ナショナリズム運動の中核的な信条を回答者に伝えた上で、その運動を支持するかどうかを問うという測定法を導入して、その妥当性を検証した。このような支持の表明は、この運動への組織的な所属とは別のものであり、本研究では後者は測定対象としていない。本論文で我々は、非ヒスパニック系白人成人を対象として2021~2025年に実施した3回の全国調査の結果に基づき、白人ナショナリズムへの支持には次の3つの特徴があることを示す。(1)個人的な困難や地域社会の苦境に直面する白人の間で支持が高く、これは、緊張理論と整合する。(2)地域の人種構成や近年の人口動態の変化とは関連せず、これは、地位脅威に関する説明を複雑なものにする。(3)親密な友人関係を主としてオンラインに持つ白人で支持が高く、これは、オンラインでの動員によって過激主義が促進されるという理論と整合する。白人ナショナリズムへの支持は、所得および教育水準の低い白人、共和党支持者や保守派の白人、政治に不満を抱く白人の間でより一般的であった。我々の全国確率標本での推定支持率は、白人成人全体で4.9%、18~29歳の白人男性では13.5%であった。白人ナショナリズムへの支持は、白人の人種観の独特な次元を構成するようであり、その中核的な考えを支持する白人の多くは、それが何と呼ばれるものであるかを認識していない。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度