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健康科学:気候変動がアフリカの小児マラリアに及ぼす過去および未来の影響

Nature 657, 8131 doi: 10.1038/s41586-026-10840-w

気候変動の帰属研究についての最近の進歩にもかかわらず、健康への影響の多くは測定されていない。今回我々は、1世紀以上にわたる臨床データを利用して、人為起源の気候変動がサハラ以南のアフリカ全域における小児マラリアの負荷を増加させたかどうか調べた。その結果、気温と極端な降水量が有病率に及ぼす頑健な影響が見いだされ、これは地域規模および実験室実験におけるこれまでの知見と一致する。気温上昇は、東アフリカおよび南部アフリカではマラリアを増加させた可能性が高いが、西アフリカではそれと同程度の症例数が回避されており、アフリカ大陸全体での正味の影響は小児1000人当たり1症例の増加(95%信頼区間〔CI〕:−4~6)と推定された。今後1世紀で、現在のマラリア負荷が最も大きい西アフリカおよび中部アフリカにおいて、気候変動がマラリア排除をわずかに加速させる可能性があると、我々は予測する。これにより、アフリカ大陸では、今世紀末までに小児1000人当たり、温室効果ガス排出量が少ない場合には1症例(95%CI:−2~6)、多い場合には20症例(95%CI:0~52)が回避される可能性がある。しかし、今後の地球温暖化を3℃から2℃未満に抑えられれば、2100年までに、標高1 kmを超える東アフリカの地域と、南部アフリカにおいて、小児1000人当たり平均5症例の増加を防げる可能性がある(95%CIは、東アフリカの高地で−3~13、南部アフリカが−4~14)。我々の研究は、気候変動による健康への影響として最初期に疑われたものの1つを巡る数十年来の議論に決着をつけ、その真の世界的な負荷を測定する今後の研究のためのひな形を提供する。

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