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神経学的疾患:地域集団におけるアルツハイマー病病変の保有率

Nature 650, 8100 doi: 10.1038/s41586-025-09841-y

アルツハイマー病の神経病理学的変化(ADNC)は認知障害の主な原因であるが、その保有率は依然として不明である。近年の血液ベースのバイオマーカーは、ADNCのスケーラブルな評価を可能にしている。今回我々は、ノルウェーの57歳以上の集団コホートから得られた1万1486検体の血漿試料で、ADNCの代替マーカーとしてトレオニン217リン酸化タウを測定した。その結果、ADNCの推定保有率は加齢とともに上昇し、58〜69.9歳の人々では8%未満であったのに対し、90歳以上では65.2%だった。70歳以上の参加者のうち、10%が前臨床アルツハイマー病、10.4%が前駆期アルツハイマー病、9.8%がアルツハイマー病型認知症であった。さらに70歳以上では、認知症患者の60%、軽度認知障害者の32.6%、認知障害のないグループの23.5%でADNCが見られた。我々の知見は、より高齢な集団ではアルツハイマー病型認知症の有病率がこれまで推定されていたよりも高く、より若い集団では前臨床アルツハイマー病の有病率が以前の推定よりも低いことを示唆している。

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