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環境科学:全球の河川三角州の沈降
Nature 649, 8098 doi: 10.1038/s41586-025-09928-6
河川三角州は世界各地において、密な人口、主要な経済活動の中心、活発な生態系を維持している。海水準上昇と地盤沈降は、相対的な海水準上昇とそれに関連した洪水、土地損失、塩類化の危険により、これらの貴重な景観の持続可能性を脅かしている。こうしたリスクにもかかわらず、三角州全体の沈降の最新の高分解能観測が不足しているため、脆弱性の評価が妨げられている。今回我々は、干渉合成開口レーダーを用いて、全球の40カ所の三角州の空間的に変動する地表の標高の変化を提示する。我々は、このデータセットを用いて、三角州の地表標高の低下を定量化し、世界各地の河川三角州における沈降の広がりと深刻さを示す。三角州の標高の変化の主要な3つの人為起源の駆動要因に関する我々の分析結果は、40カ所の三角州のうちの10カ所で鉛直方向の地盤の動きに、地下水貯留が最も強い相対的影響を及ぼしていることを示している。他の三角州では、複数の駆動要因が影響を及ぼしているか、堆積物フラックスや都市の拡大が支配的であった。さらに我々は、多くの三角州では21世紀を通じて、現代の地盤沈降が、相対的海水準上昇の主要な駆動要因として、絶対的(地心座標の)海水準上昇を上回っていることを見いだした。これらの知見は、気候変動によって生じる全球海水準上昇を緩和しそれに適応するための広範な取り組みと同時に、沈降に対処する目標を定めた介入が喫緊かつ地域的な課題として必要であることを示唆している。

