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神経科学:アストロサイトCCN1は成体脳の神経回路を安定化する

Nature 649, 8098 doi: 10.1038/s41586-025-09770-w

多くの脳領域で、神経回路は経験によって精緻化される。感覚回路は、回路が精緻化して成熟する臨界期にある若齢ではより高い可塑性を支え、成体になると回路の安定性のために可塑性を制限する。グリア細胞の一種であるアストロサイトが、このような異なる可塑性レベルをどのように維持しているか、成体の感覚回路の特性を安定させるかどうかは、ほとんど明らかになっていない。今回我々は、これらの疑問に対して包括的な手法で取り組み、アストロサイトが回路安定性の重要な調整因子であることを明らかにする。我々は、トランスクリプトーム手法と、ex vivo電気生理学およびin vivo画像化を組み合わせて、成体の視覚皮質でアストロサイトはCCN1を分泌してシナプスや回路の安定性を維持していることを突き止めた。臨界期にアストロサイトでCCN1を過剰発現させると、抑制性ニューロンの成熟が促進され、眼優位性の可塑性が制限されて、オリゴデンドロサイトの分化と成熟が促された。逆に、成体でアストロサイトのCCN1をノックアウトすると、両眼視回路が不安定化し、ミエリン形成が減少した。以上の結果から、CCN1は、アストロサイトの分泌因子として、複数の細胞タイプの成熟状態を調整して神経回路を安定化していることが明らかになり、また、感覚回路の組成と性質には成体での継続的な維持が必要であり、これらの維持の合図はアストロサイトが供給していることが実証された。

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