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免疫学:C. rodentiumが標的とする遠位大腸細胞はバリア防御のためにT細胞ヘルプを動員する
Nature 629, 8012 doi: 10.1038/s41586-024-07288-1
インターロイキン22(IL-22)は、腸管バリアの免疫防御で非冗長的な役割を有している。マウスの腸管病原体であるCitrobacter rodentium(Cr)の感染時に、侵入に対して大腸陰窩を防御するために必要なIL-22シグナル伝達の維持に必須の役割を担っているのは、自然リンパ球ではなくT細胞である。しかし、T細胞由来のIL-22が標的とする腸管上皮細胞(IEC)のサブセットや、T細胞由来のIL-22がIECの活性化を維持する仕組みについては、まだ明らかにされていない。今回我々は、Crの特異的な標的で、IL-22シグナル伝達に対して異なる応答性を示す吸収性IECのサブセットを、中部・遠位大腸で特定した。これらの大腸細胞による主要組織適合遺伝子複合体クラスII(MHCII)の発現は、Cr特異的T細胞からの持続性のIL-22シグナル伝達を誘導するのに必要であり、これがCrの侵入を抑制するために必要だった。我々の知見は、Crに対する宿主応答の区域化についての基盤を説明し、また上皮細胞は腸での免疫防御を調整するためにIL-22産生T細胞からのMHCII依存的なヘルプを誘導しなくてはならないことを示している。

