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医学研究:ネクロトーシス阻害は重症インフルエンザの肺損傷を防ぐ
Nature 628, 8009 doi: 10.1038/s41586-024-07265-8
重症のA型インフルエンザウイルス(IAV)感染は、過剰な炎症、肺損傷、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)を引き起こすことがあるが、これらに対して有効な薬理学的な治療法は存在しない。ネクロトーシスは、重症IAV感染時に病的な肺炎症や致死性を駆動し、RIPK3(receptor interacting protein kinase 3)阻害剤によって標的化できる可能性があるため、ARDSや関連する炎症病態における治療介入の魅力的な入り口である。今回我々は、新たに開発したRIPK3阻害剤UH15-38が、in vivoの肺胞上皮細胞で強力かつ選択的にIAVによって誘発されたネクロトーシスを阻害したことを示す。UH15-38は、抗ウイルス適応免疫応答を減弱させたりウイルスの除去を妨げたりすることなく、IAVの実験室馴化株やパンデミック株の感染後の肺炎症を改善し、死亡を防いだ。UH15-38は感染経過の後期に投与してもロバストな治療効果を示した。これは、RIPK3阻害はIAVによるARDSや他の過剰炎症病態の患者において臨床的な便益を持つ可能性を示唆している。

