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古生物学:顎関節から哺乳類中耳への進化的変化を記録する化石
Nature 628, 8008 doi: 10.1038/s41586-024-07235-0
モルガヌコドン(Morganucodon)の顎関節は、側方の歯骨–鱗状骨関節と内側の関節骨–方形骨関節からなる二重関節である。この関節骨–方形骨関節とそれに付随する歯骨後方の骨が、哺乳類の中耳の前駆構造を構成していた。しかし、そうした前駆構造から哺乳類中耳への移行を記録した化石が乏しいため、哺乳型類(mammaliaform)の進化の最初期におけるこの特徴的な器官の解釈は定まっていない。本論文で我々は、モルガヌコドン類に似た新種および偽トリボスフェニック型のシュオテリウム類種という、ジュラ紀の2種の哺乳型類の下顎中耳について報告する。モルガヌコドン類様の種には、歯骨後方の骨にこれまで知られていなかった形態が数多く認められ、関節骨–方形骨関節の耐負荷機能の喪失を示唆する特徴が見られた。一方、シュオテリウム類種の中耳は哺乳類の状態に近づいており、歯骨後方の骨はまだ歯骨に連結しているものの、聴覚限定的な機能に適した特徴を有していた。顎関節骨のサイズの縮小に伴い、方形骨は、これら2種の哺乳型類において、関節骨に対して異なる角度で内側へ移動した。こうした変化は関節骨–方形骨顎関節における耐負荷機能の漸次的喪失を示す証拠を提示しており、これが、哺乳型類の進化における歯骨後方の骨の歯骨からの分離、さらには最終的なメッケル軟骨の消失に必要であった。

