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免疫学:IL-27RA欠損から明らかとなった、エプスタイン・バーウイルス感染におけるIL-27の役割

Nature 628, 8008 doi: 10.1038/s41586-024-07213-6

エプスタイン・バーウイルス(EBV)感染は、重篤なB細胞リンパ増殖性疾患を引き起こすことがある。初感染はしばしば無症候性であり、限定された過程を経るリンパ増殖性疾患である伝染性単核球症(IM)を引き起こす場合もある。EBVに対する選択的な脆弱性は、EBVに対するT細胞免疫を障害する遺伝性変異と関連して報告されている。本論文で我々は、急性かつ重症だが、最小限の治療しか必要とせずに良好な転帰が得られるEBV初感染の根底にある、IL27RAの両対立遺伝子性の機能喪失型バリアントについて報告する。rs201107107という1つの変異対立遺伝子がフィンランド人集団で多く見られ(マイナー対立遺伝子頻度= 0.0068)、これがホモ接合だと、重症な伝染性単核球症のリスクが高いことが分かった。IL27RAは、IL-27受容体αサブユニットをコードする。IL-27RA非存在下では、IL-27によるSTAT1やSTAT3のリン酸化がT細胞で起こらない。in vitro研究では、IL-27はT細胞受容体依存的なT細胞増殖に相乗効果を発揮したが、これは患者由来の細胞では失われており、強力な抗EBVエフェクター細胞傷害性CD8+ T細胞の増殖の障害を引き起した。IL-27はEBVに感染したBリンパ球から産生され、EBVによって形質転換したB細胞の維持には、IL-27RA–IL-27のオートクリンループが必要であった。これは、IL-27RAを欠損している患者におけるEBVによるウイルス性疾患の転帰が、最終的に良好であることを説明できる可能性がある。さらに我々は、散発的な伝染性単核球症や慢性EBV感染症の発症者の大部分で、中和機能を持つ抗IL-27自己抗体を見いだした。これらの結果は、IL-27RA–IL-27はEBVに対する免疫に重要な役割を担っていること、また、EBVはこの防御を乗っ取って、感染して形質転換させたB細胞の増殖を促進することを実証している。

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