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化学:カップリング・閉環によるジラジカルからの多環式環状化合物の構築
Nature 628, 8007 doi: 10.1038/s41586-024-07181-x
ヘテロアレーンは、生物活性分子によく見られるモチーフであり、アレーンと比較して好ましい物理的特性を付与する。特に、準飽和ヘテロアレーンには、魅力的な溶解特性があり、sp3炭素の割合が大きいので結合親和性と結合特異性を向上できる。しかし、こうした望ましい構造は、現在の合成方法に限界があるため、依然としてわずかである。実際、準飽和ヘテロ環は、目的に合った非モジュール式合成によって労力を費やして作られており、こうした合成方法は、スループットを低下させ、化学的多様性を制限し、多くのhit-to-lead(ヒット化合物からリード化合物を創製する)作戦に取り入れることができない。今回我々は、デュアルラジカル前駆体から準飽和環系を構築する、より直観的なモジュール式カップリング・閉環手法を報告する。このプラットフォームは、メタラフォトレドックスC(sp2)–C(sp3)クロスカップリングと分子内ミニスキ型ラジカル環化を融合して、豊富なハロゲン化ヘテロアリールと、ジラジカル・シントンとしての役割を果たす単純な二官能基原料を縮合させ、従来の方法では合成が極めて困難と思われるスピロ環、橋かけ環、置換飽和環といったさまざまなタイプの環状化合物を迅速に構築するものである。必要な原料が広く入手可能なので、あまり探索されていない化学空間領域のサンプリングが可能になる。試薬によるラジカル生成の制御は、医薬品骨格の後期官能基化に用いることができる高度に位置選択的な環化や高度に立体特異的な環化につながり、冗長なde novo合成を置き換えるものである。

