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幹細胞:腸では有効幹細胞数は逆行性運動によって決定される

Nature 607, 7919 doi: 10.1038/s41586-022-04962-0

腸管の内側を覆う上皮の形態と機能は腸管に沿って異なるが、全ての部位において組織の再生は陰窩の底部にある幹細胞によって駆動される。幹細胞の数や挙動が、部位によって異なるかどうかは分かっていない。今回我々は、マウスにおいて生体顕微鏡法を用い、Lgr5シグネチャーを持つ増殖細胞の数と分布は同様であるにもかかわらず、小腸陰窩には大腸陰窩の2倍の数の有効幹細胞が含まれていることを示す。小腸の細胞は、ベルトコンベアーのような上方向への運動によって受動的に移動するが、陰窩底部から離れた位置にある場合でも、細胞のWnt依存的な逆行性運動のため、長期にわたって有効幹細胞として機能し得ることが分かった。対照的に、大腸では逆行性運動がほとんどないため、細胞の再配置が制限され、有効幹細胞数の減少につながる。さらに、小腸で逆行性運動を抑制すると、有効幹細胞数が減少し、陰窩の単一クローン性への変換率が上昇した。まとめるとこれらの結果は、有効幹細胞数は能動的な逆行性運動によって決まることを示しており、これによって実験的および薬理学的に操作可能な幹細胞調節の新しい道筋が明らかになった。

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