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生化学:ストリキニーネの生合成
Nature 607, 7919 doi: 10.1038/s41586-022-04950-4
ストリキニーネは天然物で、その単離、構造の解明、合成の試みは有機化学分野の発展に大きな影響を与えてきた。現在、ストリキニーネは、その強い神経毒性のためにネズミ駆除剤として使われている。ストリキニーネの多環構造からヒントを得て、化学者たちはこのような分子骨格を手に入れるために新たな合成変換法や合成戦略を展開してきたが、植物がどのようにしてこのような複雑な構造を作り出すのかは、いまだに解明されていない。今回我々は、ストリキニーネと、それに近縁の分子であるブルシンおよびジアボリンの生合成経路を明らかにした。さらに我々は、ベンサミアナタバコ(Nicotiana benthamiana)で、上流の中間体からのストリキニーネ、ブルシン、ジアボリンの生合成の再現に成功し、この種の複雑で薬理学的活性を持つ化合物群が、今後は代謝工学の手法によって統御できることを実証した。

