人間行動:相乗的マインドセット介入は青年をストレスから保護する
Nature 607, 7919 doi: 10.1038/s41586-022-04907-7
社会的評価ストレッサー(否定的な評価を受けているかもしれないと感じる経験)は、青年のメンタルヘルスにとって大きな脅威で、若者がストレスの多い目標の追求を忌避する原因となる場合もあり、これは有益な技能を習得する機会を逃すことにつながる。今回我々は、短時間(約30分)のスケーラブルな「相乗的マインドセット」介入により、青年のストレス応答に対して、再現性のある効果が実現可能であることを示す。この介入は自己管理型のオンライン訓練モジュールで、成長マインドセット(知能は発達させることができるという考え方)と、ストレスの強化能マインドセット(生理的ストレス応答は最適なパフォーマンスを促進し得るという考え方)の両方を相乗的に標的としている。この相乗的マインドセット介入は、米国の中等学校生と大学生に対して行われた6つの二重盲検無作為化比較実験において、ストレス関連認知(実験1;n = 2717、実験2;n = 755)、心血管反応性(実験3;n = 160、実験4;n = 200)、日々のコルチゾールレベル(実験5;学生数n = 118、観察結果n = 1213)、心理学的健康状態(実験4および5)、学業成績(実験5)、2020年の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ロックダウン期間中の不安症状(実験6;n = 341)を改善した。異質性分析(実験3、5、6)と4群実験(実験4)からは、この介入の効果が、2つのマインドセット(成長およびストレス)に相乗的に取り組むかどうかに依存することが示された。これらの結論の信頼性は、異質的効果を検出する保守的なベイズ機械学習統計手法に基づいている。このように、我々の研究は、原理的には低コストで全国規模に拡張可能な、青年のストレスへの対処法を明らかにしている。

