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免疫学:腸グリア細胞による腸の免疫と組織修復の調節

Nature 599, 7883 doi: 10.1038/s41586-021-04006-z

組織の維持と修復は、複数の細胞タイプの統合的な活動に依存している。腸組織の完全性における上皮細胞、免疫細胞、ストローマ細胞の関与については理解が進んでいるが、内在する神経膠細胞ネットワークの役割はよく分かっていない。今回我々は、腸グリア細胞(EGC)が、腸の恒常性、免疫、組織修復において重要な役割を担っていることを報告する。マウスに腸管寄生蠕虫Heligmosomoides polygyrusを感染させると、腸のグリオーシスとインターフェロンγ(IFNγ)遺伝子シグネチャーの発現上昇が引き起こされることが分かった。IFNγ依存性の遺伝子モジュールは、炎症性腸疾患患者のEGCでも誘導されていた。筋層の単一細胞トランスクリプトミクス解析からは、グリア細胞特異的なIFNγシグナル伝達の抑制が、組織全体での炎症促進性転写プログラムの活性化につながることが明らかになった。さらに、IFNγ–EGCシグナル伝達軸を破壊すると、蠕虫に対する筋層の炎症応答や肉芽腫性応答が増強された。我々は、Cxcl10の発現上昇が、IFNγシグナル伝達に対するEGCの初期の即時応答であるという機構を明らかにし、筋層でのこのケモカインとIFNγシグナル伝達の下流の増幅が、蠕虫に対する適度な炎症応答や肉芽腫性病変の解消に必要であるという証拠を示す。我々の研究は、EGCでのIFNγシグナル伝達が、腸の恒常性の中心であることを実証しており、感染チャレンジ後の免疫応答や組織修復で、IFNγ–EGC–CXCL10軸が極めて重要な役割を担っていることを明らかにしている。

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